看護の今から未来へOriginalPublisherをめざす医学・看護学と関連分野の専門出版社 すぴか書房
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大学女性協会[編]
46判 縦組み 216頁 定価1980円(本体1800円+税)
ISBN978-4-902630-31-2
昭和、平成の災害の記憶を風化させないために、次世代へ語り継ぐ。
発災直後の体験、その後の生活対処、支援、さまざまな気づき。防災対策、
被災者支援、復興事業に不可欠なジェンダー/女性の視点からの発言集。

【まえがきより】
「東日本大震災、阪神淡路大震災に限らず、突然非日常の中に放り込まれた発災時の体験や、それに続く生活者としての対処は、人生の一齣(こま)として強く記憶に刻まれています。そして、そこには必ず学びがあり、活かすべき教訓を伴うもののようです。それぞれが伝えている内容はさまざまですが、緊急時に必要なこと、防災に役立つ生活の知恵、また政治や行政に要請したいことなどの提言は、はからずも、SDGsの理念でもある「誰一人取り残さない」ジェンダー平等の視点で共通していました。読者の皆様には、そこに、本書が女性たちの記録集として編まれたことの意義をお認めいただければありがたく存じます。」

【編者:大学女性協会】
「すべての女性が輝く明日のために」をモットーに、女性の高等教育の向上、男女共同参画社会の推進、国際協力と世界平和を目指して活動するNGO(非政府組織)。国連と歩調を合わせた啓発・提言活動と、女性を対象とした奨学・奨励事業など、さまざまな活動を行なっている。
沿革:Japanese Association of College Alumnae(JACA、大学婦人協会)として1946年創設。初代会長は藤田たき(後に労働省婦人少年局長)。1949年改称、Japanese Association of University Women(JAUW、大学婦人協会)に。1954年、International Federation of University Women (IFUW、国際大学女性連盟;1919年創立、本部:ジュネーブ。現「大卒女性インターナショナル」)加盟。2008年、大学女性協会(JAUW)に改める。2012年より一般社団法人大学女性協会。
【目次
第1章

第1章 東日本大震災の記憶
2011年3月11日午後2時46分、宮城県で/幻のクリスマスローズ・谷地森涼子 津波に巻き込まれた我が家・相澤富美江 世界が終わる!・松山裕美子 美容院から飛び出した私・佐藤満里子 美しい音楽に励まされて・松山寿美子 64歳での人生のリセット・黒澤和子 流された能楽鑑賞・島原洋子 大きな災害と小さな私・若菜令子 13階の我が家の被災・中村陽子 3分続いた大きな横揺れ・斎藤 歩 茨城県で、東京、神奈川県でも/大地震と原発事故・静間敏子 ブーツをはいて室内を歩く・加藤実穂子 日常が止まった瞬間・伊藤眞理子 東日本大震災で逝った友・嶋田君枝 『キャッツ』観劇の日に・鷲見八重子 帰宅難民は免れたけれど・渡部由紀子 その後の日々/車を13時間運転して高齢の父の許へ・秋光正子 被災地の知人をたずねて・庄子穎子 報道の向こう側・平田恭子 震災後に迎えた学会発表・中屋紀子 物不足、食料不足の日々と日本人の品格・青木洋子 広がる支援の輪/赤いブレスレット・小関和子 すばやかったドイツの救援・支援活動・ウィルヘルム 菊江 福島原発避難者の支援チームの一員として・今高博子 遠く離れた岡山からの支援ネットワーク・片岡雅子 大学生への義援金・中島美那子 世界をつないだ災害・向後紀代美 復興への道のり/「被災地へピアノをとどける会」・渋谷由美子 震災50日後の美術館トーク・加藤光子 復興の日々に思うこと・井上典子 石巻市、東松島市の5年後・佐々木澄子 
《2011.3.11 記憶のアルバム あのとき、私は》

第2章

阪神淡路大震災の記憶
 1995年1月17日午前5時46分、兵庫県で/亡き妹への手紙・三木谷節子 築120年の我が家が、一瞬のうちに・岡田貴代江 1分弱で変貌した、まわりの景色・松村和子 家族が3か所に別れて暮らす日々・樋口由美子 その後の10年/根づいたコミュニティ活動・杉本和子 朝の時間が止まった記憶は鮮明に残っているのに・加藤啓子 西宮の今・松村和子 神戸の惨状からはや10年・飯田嘉壽子 神戸復興10年の道のり・後藤安子

第3章

自宅を避難所にした経験  関東・東北豪雨/常総水害(2015年9月) 
●長谷川典子氏(元常総市長)にきく…鬼怒川が決壊した!  自宅を避難所に提供  避難生活の問題点と心構え  女性の視点の重要性  情報の発信と共有  忘れないために

第4章

災害の歴史、被災の記憶 
中越地震(2004年)の記憶/地元住民の底力・大渕智絵 新潟地震(1964年)の記憶/火柱を上げる石油タンク・橋令子 我が家の襖戸に残る津波浸水の跡・田代信子 狩野川台風(1958年)の記憶/親戚が家ごと流され全滅・窪田憲子 土地に刻まれた歴史を学ぶ/渥美半島、伊良湖岬を襲う地震と津波・端本和子 関東大震災の遺物・渡部由紀子 自らの記憶を振り返る/わが人生における災害体験史・笠間昭子 

第5章

来たるべき災害に備える
教訓と戒め/地震と津波から得た教訓・相澤富美江 平穏な日々を無駄にしない・飯岡絹子 経験を風化させない・野村君代 届けられなかったパンの缶詰・栗田富美子 経験を学びに/役に立った前回の経験・菊地昌枝 家庭での備え、挫けない心・平田恭子 災害を忘れずに生きる・加藤光子 茨城新聞「時論」より・松本由美子 新たな取り組み/災害とジェンダー・櫻井彩乃 ご遺族へのケアと支援・久保田千景 くまもと未来への復興人材育成事業・岡本美和

  第6章

未来へつなぐ 国をこえて、世代をこえて
世界に向けて/減災のためにできること・平田恭子
Flight from Fukushima・穐田信子
被災高校生への奨学支援/奨学生から届いた手紙 奨学生のその後

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