看護の今から未来へOriginalPublisherをめざす医学・看護学と関連分野の専門出版社 すぴか書房
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M.ニューマン“拡張する意識としての健康”の理論にもとづく質的・実践的・協働的看護研究法
三次真理 遠藤惠美子 [共著]
A5判 200頁 定価(本体2,500円+税)
ISBN978-45-902630-29-9
著者らが創出した看護学発祥の実践的研究法(MAR)の入門書にして決定版。 質的研究のニューパラダイムの宣言‼ 研究参画者が相互的な関係(パートナーシップ)を結び協働的に推進するプロセスの実際を紹介し、方法を論じ、その魅力と醍醐味を伝える。

【内容紹介】
ミューチュアル・アクションリサーチ(MAR)は、M.ロジャーズやM.ニューマンの看護理論を踏まえて、看護ならではの実践的・質的な研究方法。研究者と研究対象者が相互的な関係(パートナーシップ)を結び協働的に研究を推進し、目標に向かうプロセスを重視する方法は、著者(遠藤)により独自に創出された。MARの魅力と醍醐味は、当事者の主観的な“願い”に発して、「らせん状に進化する」研究のプロセスそのものにある。それを伝える実際例の紹介に多くのページを割き、そのうえで、MAR実施の手引きとなるプロセスの各局面における具体的な留意点がまとめられている。研究方法論的な解説として、M.ニューマン論(補章-1)、質的研究方法論(補章-2)を加えた。
質的研究のニューパラダイムの宣言‼ ミューチュアル・アクションリサーチ(MAR)の初めての入門書にして、決定版です。
【著者紹介】

三次真理(みつぎまり)
北里大学看護学部卒業。看護師としての臨床経験を経て、北里大学大学院看護学研究科がん看護学専攻修士課程修了。西南女学院大学、宮崎県立看護大学で教員として勤務。2008年宮崎県立看護大学大学院博士後期課程修了、博士(看護学)。博士論文「窮地に陥っているがん患者とのパートナーシップに基づく看護実践方法論の発展」。武蔵野大学看護学部准教授を経て、2021年4月より上智大学総合人間科学部看護学科准教授。NPO法人ニューマン理論・研究・実践研究会副理事長。著書:『マーガレット・ニューマンの理論に導かれたがん看護実践:ナースの見方が変わり,ケアが変わり,患者・家族に違いが生まれる』(共編著,看護の科学社,2014年)、『スピリチュアルケアの実現に向けて』(分担執筆,聖学院大学出版会,2012年)、『がんサバイバーシップ:がんと共に生きる人びとへの看護ケア』第2版(分担執筆,医歯薬出版,2019年)ほか。

遠藤惠美子(えんどうえみこ)
武蔵野大学名誉教授。1989年渡米、ミネソタ大学大学院修士課程を経て、博士課程でマーガレット・ニューマン博士に師事。1996年博士課程修了(看護学)。博士論文“Pattern recognition as a nursing intervention with adults with cancer”はシグマ セータ タウ インターナショナルの米国第4ブロックにおける博士論文賞受賞。北里大学、宮崎県立看護大学、武蔵野大学で教授を歴任。ニューマン理論・研究・実践研究会理事長。著書:『希望としてのがん看護:マーガレット・ニューマン“健康の理論”がひらくもの』(医学書院,2001年)、『マーガレット・ニューマンの理論に導かれたがん看護実践:ナースの見方が変わり,ケアが変わり,患者・家族に違いが生まれる』(2014年)ほか。訳書:『マーガレット・ニューマン 変容が生みだすナースの寄り添い:看護が創りだすちがい』(監訳,医学書院,2009年)、『ケアリング プラクシス:マーガレット ニューマン拡張する意識としての健康の理論と看護実践・研究・教育の革新』(監訳,すぴか書房,2013年)ほか。

【目次構成
第1章

ミューチュアル・アクションリサーチとは何か
発想の独自性/全体論のパラダイムの提唱/看護研究にみられる3つのパラダイム/統一体的―変容的パラダイムにおける“パターン” /MARは、どのようにして創出されたのか/追記:MARの独自性について/“ニューマン・プラクシス・リサーチ”としてのMAR/らせん状に進化するプロセス―それは巻貝のごとし!

第2章

看護師の見方・考え方が変われば、看護が変わる
MAR実施に向けて/パートナーシップの成立/関心の広がりと、ケアパターンの開示/“願い”の表出と、新たな発想の出現/計画書の作成から実践へ―“たばこしゃべり場”の開催/新しいケアの定着と波及/パートナーシップの終焉と、その後/本MARをとおして言えること/追 記

第3章

私たちの病棟に、私たちのケアの“願い”を実現しよう
《局面1》MAR実施に賛同した看護教員と臨床看護師との合同会議が成立した!
《局面2》予想外の展開を経て、パートナーシップが成立した!
《局面3》私たちのケアの“願い”は、終末期のがん患者とその患者に付き添う配偶者のケアを創出し、そのプロセスで私たちも成長すること!
《局面4》“願い”とする看護の実現をめざし、自らのケアパターンを認識し、新たな実践に踏みだそう!
《局面5》パートナーシップの終焉―“願い”が成就した。そして私たちも成長した!
《局面6》MARのプロセスと成果を発表して、私たちの成長を知ってもらおう!
■追記―信憑性
【ある若手看護師の変容(自己革新)のプロセス】
《局面1》気負いと負い目が混在した気持ちから、パートナーシップが組めない!
《局面2》セデーションをめぐって、妻との関係の崩壊、混乱の中で必死の自己組織化!
《局面3》妻のほうから近づいてきて、パートナーシップが成立した!
《局面4》夫婦の心が通い合う場に遭遇―その中に自分も飛び込んでいった!
《局面5》変容した!

第4章

生活習慣を改善したい! がんの進行と悪化を防ぎ、より自分らしく生きるために
本MARのスタートに至る道程
《局面1》ウォーミングアップと土台固め
《局面2》実施者側と参加者側とが趣旨を共有し、パートナーシップを成立させる
《局面3》グループ内での対話をとおして各自が“願い”を確認する。そして自分のパターンを認識し、新たな生活習慣への進化を支援し合う
《局面4》全セッション終了後、MARの成果を確認する―参加者は自らの進化を認識し、実施者は改良プログラムを発表する
《局面5》MARの成果を公表する/6か月後と6年後のフォーカス・グループ―がんサバイバーと家族による進化の証言

第5章

“がん患者・家族の生活習慣立て直し支援”を臨床看護実践に浸透させよう!
第1段階:
《局面1:ウォーミングアップ――実施者側(看護教員)がグループを組む》趣旨の確認と、看護師の参加者を得るための基礎づくり
《局面2:コアチームの結成》趣旨を共有し、リーダー看護師と看護教員のパートナーシップを成立させる
《局面3:生活習慣立て直し支援の核心をつかみ取る》リーダー看護師らは「がん患者・家族の生活習慣立て直し対話の会」の体験をとおして、パターン認識とその後の変化を体得する
第2段階:
《局面4:看護師のための学習プログラム案の作成と実施》看護師も患者・家族と同じ生活者として生活習慣立て直しを体験する。そして、対話をとおして「意識の変化は行動を変える」ことのよろこびを共有する
《局面5:その後》各施設におけるMARの発展/臨床看護師にみるMARの推進力

  第6章

進化のプロセスに共通する局面と留意事項
MARのプロセスに共通の局面-1:プロジェクトの準備と基礎固め
MARのプロセスに共通の局面-2:実施者と参加者による趣旨の共有と、パートナーシップの成立
MARのプロセスに共通の局面-3:包括的な計画書の作成―“願い”の明確化と方法の検討
MARのプロセスに共通の局面-4:実践と対話を繰り返す
MARのプロセスに共通の局面-5:パートナーシップの終焉
MARのプロセスに共通の局面-6:成果の発表/いくつかの留意事項

  補章-1

M.ニューマン“拡張する意識としての健康”の理論概要
時代・ニューマン理論の3つの源泉/健康の新しい概念・3つの重要な概念―意識、パターン、健康/ニューマン理論を支える理論/統一体的―変容的パラダイムのもとでの看護介入/パターン認識のプロセス

補章-2

看護学における新たな研究方法の創出:ニューマン・プラクシス・リサーチの概要と展望
量的研究と質的研究―パラダイム論争/看護学に導入された質的研究方法/次世代の質的看護研究/「人間の健康体験におけるケアリング」の探究/質的看護研究のニュー・パラダイム/質的看護研究の進化の方向


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