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「本書は、人間に起こる現象を扱うためのパラダイムとも言うべき、私の唱える〈幸福否定〉の理論とその運用法を具体的に提示し、心理療法の土台をなす人間観の“人間化”をめざすものです。 本来の人間は、動物とは比較にならないほど高度な能力や徳性や自発性を持っているし、自らを向上させようとする意志も抜きがたく持っています。 にもかかわらず、専門家も非専門家も、ストレスなどという単純きわまりない機械的原因論で満足し、そこから一歩も出ようとしないのは、なぜなのでしょうか」(著者) |
【編者】かさはらとしお:1947年生。早稲田大学第一文学部心理学科卒業。心理療法家。複数の精神科病院に勤務。1996年4月、東京都品川区に〈心の研究室〉を開設、現在に至る。編・著・訳書多数。『幸福否定の構造』『なぜあの人は懲りないのか困らないのか』『偽薬効果』(以上、春秋社)『もの思う鳥たち』『前世を記憶する子どもたち』『超心理学史』『「あの世」からの帰還』(以上、訳、日本教文社)『サイの戦場―超心理学論争全史』(平凡社)『超心理学読本』(講談社プラスアルファ文庫)『がんのセルフ・コントロール』(共訳、創元社)、ほか。 |
【主要目次】 |
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はじめに |
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第1章 |
“青木まり子現象“の意味――書店でトイレに行きたくなる理由 |
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第2章 |
片づけができない、落ち着かない |
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第3章 |
締切まぎわの問題――締切近くまで課題に取り組めない理由 |
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第4章 |
心理的原因を探る 1−単発的な発症 |
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第5章 |
心理的原因を探る 2−繰り返される症状 |
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第6章 |
マリッジ・ブルーとマタニティー・ブルー |
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第7章 |
子どもの虐待の裏側 1−子どもへの愛情の否定 |
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第8章 |
子どもの虐待の裏側 2−母親に対する愛情の否定 |
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註 |
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参考文献 |
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索引 |