看護の今から未来へOriginalPublisherをめざす医学・看護学と関連分野の専門出版社 すぴか書房
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マーガレット ニューマン拡張する意識としての健康
の理論と看護実践・研究・教育の革新
[編著]キャロル ピカード  ドロシー ジョーンズ
[監訳]
遠藤恵美子  
A5判 344頁 定価(本体4,500円+税)
ISBN978-4-902630-20-6
理論的であることは、すなわち実践的である。
【内容紹介】
理論がケアリングあふれる実践を導き、探求への問いとなり、変革のプロセスに結びつく…そんな理論 研究 実践の統一体をプラクシスpraxisと呼ぶ。M.ニューマン健康の理論に基づくプラクシスの実例を伝える。多彩な事例と典型例。読者は、進化するニューマン理論の革命性に心躍らせることであろう。著名な理論家、M.ニューマン、J.ワトソン、C.ロイの3人が、ケアリングと理論の将来について語り合った記録が収載されているのも興味深い。
【監訳者紹介】えんどうえみこ武蔵野大学看護学部特任教授、ニューマン理論・研究・実践研究会会長
略歴:東京女子大学短期大学部、慶応義塾大学(通信教育部)卒業。国立東京第一病院高等看護学院、東京都立公衆衛生看護学院保健師科卒業後、看護師、保健師、看護教員として勤務。その後渡米、ミネソタ大学大学院でマーガレット・ニューマン博士に師事、博士課程(看護学)修了。博士論文「がん成人患者との看護インターベンションとパターン認識」は、シグマ・セータ・タウ・インターナショナルの米国第4ブロックにおける1996年博士論文賞。また同組織ゼータ地域からは統一体的‐変容的パラダイムの下での非伝統的方法による看護研究が評価され、マーガレット ニューマン賞を受賞した。帰国後、北里大学看護学部教授、宮崎県立看護大学教授、武蔵野大学看護学部教授を歴任。
著書:『新しいがん看護』(共編著,ブレーン出版,1996年)、『希望としてのがん看護;マーガレット・ニューマン“健康の理論”がひらくもの』(医学書院,2001年)ほか
訳書:『チャレンジ;身体的障害のある米国青年の物語』(原著者D.ホランドの協力者・訳者,ブレーン出版,2000年)、『マーガレット・ニューマン 変容を生みだすナースの寄り添い 看護が創りだすちがい』(監訳,医学書院,2009年)ほか
【訳者紹介】
 遠藤恵美子  小笠原利枝  千ア美登子  高木真理  坪井 香  永井庸央  松原康美
【目次構成
マーガレット A. ニューマン
  編著者まえがき
  T 看護学の核心 ケアリングと健康の概念
第1章 人間の健康体験におけるケアリング  マーガレット A. ニューマン
拡張する意識としての健康/ケアリングと健康/統一体としての“理論研究実践”/まとめ
第2章 看護学への貢献  キャロル ピカード、ドロシー ジョーンズ
ニューマン理論における拡張する意識と意識進化のプロセス/プラクシスという方法/パターン:人と環境のつながり/成長の機会としての混乱と頓挫/看護 パートナーシップ:洞察を促し行動を可能にする/家族のパターンを見いだす:動きと選択/研究者の体験:相互的プロセスとしての対話/文化の役割と影響/ 拡張する意識としての健康の理論に基づく実践モデル/看護教育への活用/要約(方法論,実践の手引き,カリキュラムの枠組み)/結 論
第3章 看護倫理とケアリング―原則主義を超えて  カロリン ヘイズ
人間の本質とケアの倫理・対話:臨床倫理的アプローチ/拡張する意識としての健康の理論と倫理/看護の関係的な契約、ケア、倫理の関係/アメリカ看護師協 会規約/倫理的な問題の解決/拡張する意識としての健康の理論に基づくプラクシスと倫理/典型的な事例
  U ケアリング プラクシス
第4章 苦悩、成長、可能性―終末期ケアにおける拡張する意識としての健康  アン-マリー バロン
ナースとしての私の物語/拡張する意識としての健康に関連した概念/研究方法と目的/成果として得たもの/事例1 夫の死の記憶に苦悩していたキャロル/事例2 研究者と病棟スタッフとのつながり/臨床実践の活性化
第5章 術前外来におけるスタッフと患者のための治療環境の創造  ジェーン フラナガン
入院前看護の実践モデル/開始時のケア環境/モデルの開発と実施のプロセ/開発の局面(開始期:プライベートな場所の確保・再検討の機会を認識する・,移 行期:看護の使命を探求する・実践に理論を結びつける・ケア環境の創造)/実施の局面/実践の変化を示す典型例/入院前看護実践モデルの継続評価/まとめ
  第6章 理論的であるということは、すなわち実践的である。  ヴァージニア A. カパッソ
ナースの仕事/事例紹介/健康とは病気がないこと以上である。/事例の分析/示唆/要約
  第7章 家族の健康を支援する看護プラクシス  メリアン リッチフィールド
看護プラクシス/典型例/家族の窮地/プラクシスの方法論(対話,洞察,結果)/家族の健康/結論
  第8章 地域におけるケアリングの実践−パターン認識のプロセスを用いて
マーガレット デクスハイマ― ファリス
拡張する意識としての健康の理論の適用/統一体的パラダイムとプラクシス/青少年のパターン認識のプロセス/地域社会のパターンの開示(地域社会のパターン)/非白人マイノリティーの女性の健康を阻害するもの/洞察と分析(研究の成果)/まとめ
  第9章 “安らぎ領域”の創出―認知症と共に生きる人々のリズムとパターン  スーザン ルカ
拡張する意識としての健康とケア環境の創造/認知症と家族/モデル(安らぎの促進,バランスの創造,パターン認識と認知症)/ナーシングホームのためのケアモデル/ケアのリズム:同時性の感覚/進行中の課題
  第10章 ケア環境の創造―臨床実践の変革を目ざす看護管理の戦略  
アマンダ コークレイ、エドワード コークレイ
ケア環境と看護管理/看護管理者と看護理論/実践レベルを引き上げる看護管理者の挑戦/実践モデルの創造/理論に基づく看護実践の推進:典型例(合意形 成:ニューマン グループの誕生,グループ活動:実践を創りなおす,メンバー間の対話による成長:個人として、専門職として,実践の革新,前進することと、実行の妨げとな るもの)/要約
  V プラクシスとしての研究
  第11章 芸術的表現とパターン認識―参加者の“創造的身体運動”表現と研究者の意味解釈に基づく“イメージ画”表現   キャロル ピカード
拡張する意識としての健康の理論の概念/創造的身体運動(表現方法としてのダンス)/内省をもとに描くイメージ画/創造的身体運動とイメージ画を用いた研 究デザイン/結果(イザベル:創り出すバランス,ローラ:壁の打破)/考察/まとめ
  第12章 双極性障害のある子供の両親とパターン認識   キャロル ピカード
拡張する意識としての健康の理論の適用
文献レビュー/研究デザイン/結果(アンの物語―善良な活動家)/研究プロセスとパターンの内省・考察/結論
  第13章 アクションリサーチチームの創出―ケアのプラクシスモデル
遠藤恵美子、嶺岸秀子、久保五月
ケアのプラクシスモデル(局面1:プロジェクトの準備,局面2:プロジェクトチームの結成,局面3:ナースが実現したい看護の願いの明確化,局面4:願い を研究実践の計画書に変換する,局面5:計画を実践に取り込み現実とすり合わせる,局面6:計画を修正し再び実践と統合する,局面7:継続される実行と内 省,局面8:プロジェクトの成果を報告する)/拡張する意識としての健康との関連/プロジェクトの倫理的側面/まとめ
  第14章 多発性硬化症と共に生きる女性たちの人生パターンの認識  ジェーン ニール
拡張する意識としての健康の概念/多発性硬化症/多発性硬化症と共に生きている人々/本研究に登場する女性たち/パターン認識のプロセス/多発性硬化症と 共に生きる女性たちの人生パターン/潜在するパターンのあらわれ/女性たちの物語:人生パターン、潜在するパターン、拡張する意識としての健康(ローズの 物語―“与えることはすべて受けること,マーガレットの物語―“今も私自身である”,ヘレンの物語―“自分の体に聞かなかった”,サラの物語―“ただ無視 する。そうすれば過ぎ去る”)/拡張する意識としての健康/写真に映し出されたパターンと意識の拡張/結論
  W 教 育
  第15章 看護学部で展開された精神看護教育のプラクシス  キャロル ピカード、タラ マリオリス
精神科看護・精神保健看護と教育:私たちはどこに向かっているのか?/プロジェクトの概要(クライアントと学生のためのケアリングと学習のモデル)/プラ クシスのモデル(哲学的・理論的基礎―ローチとニューマン,心を十分にはたらかせることと寄り添い,意味とパターン―自己内省の演習,意味の箱―自己探 求)/想像力の限界の拡張:パターン理解/環境の意味:大学キャンパス/クライアントのパターンを深く理解すること/学生自身のパターン認識/結論
  第16章 高度実践看護コースで学ぶ大学院生のパターン認識能力の育成―構造化された内省モデルを用いて   ホリー ノヴェレツキー-ローゼンタール、カスリーン ソロモン
専門職者のアイデンティティーと拡張する意識としての健康/構造化された内省/内省のプロセス/考察/高度実践看護カリキュラムへの内省的実践の統合/結論
  第17章 救命救急場面におけるケアリングの典型例―患者とナースの相互的変容
スーザン M. リー
忘れられない患者の物語:ナースと患者の関係性/問題のとらえ方:3つのパラダイム(部分的‐決定論的パラダイム,相互作用的‐統合的パラダイム,統一体 的‐変容的パラダイム,理論と実践のつながり)/ケアのダイナミクス(その人を理解すること)/知識と実践のつながり/ケアリング:癒しであり、治療では ない(ケアすることとケアされること)/考察(変容をもたらす関係)/教育への提案:個の変容
  X 対話と会議
  第18章 やがて理論は収束に向かうのであろうか―ニューマン、ワトソン、ロイとの対話
キャロル ピカード  ドロシー ジョーンズ
  第19章 拡張する意識としての健康の理論の現在―ナース、教員、研究者による対話集会
カサリン ローザ
看護における実践と教育/看護の知とアート/看護の知、哲学、意図的であること、寄り添い/筆者の内省/おわりに
  第20章 拡張する意識としての健康の理論の影響力―まとめの考察と展望   ドロシー ジョーンズ
理論、実践、研究:反復的なプロセス(理論としての拡張する意識としての健康,拡張する意識としての健康の理論に基づく研究,実践と教育への適用)/これ からの方向性/未来への考察(プラクシスとしての研究,臨床実践とイノベーション,教育,社会変革/おわりに
監訳者あとがき  遠藤恵美子
【推薦文/書評】
  “がん看護”18巻6号(9-10月号)に『ケアリング プラクシス』の書評が掲載されました。評者は佐藤美紀氏(北里大学病院、がん看護専門看護師)。彼女は実践家の関心に従って自らの経験に直結する内容が含まれたパートUから読み進めたそうです。特にひきつけられた「術前外来におけるスタッフと患者のための治療環境の創造」(第5章)の内容を要約したうえで、読みながら「婦人科疾患をもつ患者とのかかわり体験を思い出しました」と述べます。そして、「彼女は今までの人生の苦しみを表出した後に穏やかな気持ちで手術に臨み、その後の生活への希望を見いだしていかれました。その意味が、本書を読んで確認できました」と書かれています。結びの数行で本書の意義を以下のように伝えています。「・・・意図的な寄り添いと、患者が本来の自分の力を取り戻していけるケアこそが看護の核心であると強く感じました。私と同じように、読者は随所で自らの会見が呼び起こされることでしょう。」



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